ニアショア開発サービス

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東京一極化から、多極化へ。

東京一極化から、多極化へ。

これまでの日本では、主だった企業はほとんどが、首都圏にその活動拠点を構えていました。それは交通上の利便性のためであったり、または企業同士の実質的な距離がビジネスをする上でも、役立ったからなのですが。
現代、ほとんどの企業同士、あるいは企業内においても、インターネットを介してのやり取りが可能となったことで、物理的な距離を飛び越えてビジネスが可能となりました。
それに伴い、以前から問題視されていた日本の人口の首都圏集中と、その他の地域の過疎化に歯止めをかけ、その逆を行く動きが始まっています。

 

首都圏集中型の問題点

首都圏集中型の問題点

首都圏中心のビジネス体系は、実のところ、多くの問題を抱えていました。
人件費や設備費が高額なため、それがプロジェクトにも高額な予算として反映させざるを得ません。そこから来る慎重さゆえ展開もしずらく、結果スピーディさに欠けることになります。
また、多企業がー区域に集中しているために、人材不足あるいはそのクオリティの低下が起こり、さらに住宅環境や高物価の問題から、決して最高の労働条件下でその能力を発揮できているとは言えません。そんな多くのロスが、さらに日本企業の開発力や生産力を低下させているのかもしれません。

 

オフショアの台頭

ところで、インターネットの波及は決して日本国内だけでなく、世界全土を通してであることは、ご存知のとおりです。欧州での影響はもちろんですが、とりわけ際立った変化は、むしろ発展後進国でだったのでしょう。そしてその結果、東南アジアや南米などで、先進国のIT技術者たちと遜色のない技能を修得していながら、低人件費で雇用できる彼らに委託し、コストダウンを図る開発方法が広まりました。これがオフショアと呼ばれるものです。
ところが、これにもいくつかの難点がありました。まずは言語の違いにより意思疎通に困難が起こる可能性があること、さらに文化や慣習の違い、時差や季節、行事や休暇時期の差など、国をまたいでのビジネスには、それなりにクリアしなければらない問題が多数に存在します。それに加え、国勢や貨幣為替相場にも大きく左右されることも、安定したビジネス環境から遠ざける大きな要因でした。

結果、不安定なビジネス展開に

 

ニアショアへ

そして今、注目され始めているのがニアショアです。オフショアに対して生まれたこの言葉に表されるのは、首都中心型でもなければ海外に活動の場を移すオフショアでもない、ちょうどその中間のようなものです。
それは、日本国内でありながら首都圏からは離れた、いわば地方都市の委託先で開発を進めるというものです。そしてこれまでの町おこしといったものと違うのは、IT活動が出来る環境と機能を充分備え、また首都圏とも行き来がしやすい地域を厳選し、開発拠点の場としていることです。
またもちろん、首都圏ほど人件費や設備のコストもかからないので、開発費が低く抑えられるのが第一の利点です。そのためプロジェクトの遂行もしやすく、さらに首都圏のような人材不足や環境の悪さの懸念が減り、そして国内であるがため、言葉や時差、政情や国際経済などの問題にも左右されません。

このように、ニアショアとは、首都圏に本拠を構えたまま、費用を抑えられる地方を活動拠点とすることでコストを削減し、さらにフットワークの軽さと、首都にある本拠との意思や物理的な疎通が容易であることなどを利点とした、新しい開発体制として注目され始めています。

首都圏に本拠を構えたまま、地方を活動拠点にすることでオフショアにはないフットワークの軽さ

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